読んでみた:まわりの人と「うまく付き合えない」と感じたら読む本(心屋仁之助著)

今回読んでみたのは心屋仁之助さんが書いている『まわりの人と「うまく付き合えない」と感じたら読む本』。気づきも実践できることも山盛りの1冊。早速紹介していこう。

1.悩みごとの源泉は「自分の反応」(性格)

著者である心屋さんもかつては、自分に降りかかる厄介事は「まわりが悪い」からだ、と考え、他人を変えるためにあらゆる手を尽くしたが、状況は改善しなかった。相手を悪く思うばかりだった当時の自分を振り返った時、その根底には「誰も自分の事を分かってくれない」「誰も自分の事を認めてくれない」という悲しさがあったという。そしてそれは「自分の反応」であり、それは性格であると。

これは、本書の冒頭なのだが、自分の事を言われているようで心に刺さった。「誰も自分の事を分かってくれない」「誰も自分の事を認めてくれない」と「勝手に」思って、本当はお願いしたいことや助けてもらいたいことも口に出せず、結局自分で抱え込んで、口にすら出さなかったくせに心の中で怒りを溜めて、抱えたものを処理しきれずに叱責されたり。これは正しく今の自分の反応だと思った。その代償を今まで生きてきた中でどれだけ払ってきたのだろう。

心屋さんは自分を煩わせる悩みごとの原因はこのような「自分の反応」=「性格」であり、まわりの人とうまく付き合えずに息苦しいと感じている現状を変えるためには、「自分の反応」(性格)を変えていくしかないのだ、説く。

「相手を変えるよりも自分を変える方が簡単だ」といった類の言葉は今までの自分に取って全く腑に落ちない言葉だった。「周りに問題があるのにどうして自分が変わらなければならないのか」という憤りがあったからだ。しかし、「自分」ではなく、「自分の反応」を変えると読み替えると、すんなりと腑に落ちた。「自分の反応」が変わらなければ周囲の状況が如何に変わろうが、新たな悩みごとが生まれることは必定だ。それでは悩みごとの根源を断つことは出来ない。周囲の状況を「どう感じるか」は自分なのだ。

2.「いいひと」の功罪

「いいひとほど自身=自信がない」「いいひとは自分の本心に嘘を付いている」という言葉が響いた。

正直耳に痛い言葉だ。けれど、本当は僕はこのことを分かっている。いいひとでいる、という生き方は、常に他人軸に支配される。自分の本心を出すどころか、自分の本心を切り売り生きている。「いいひと」を演じる一人として心を削られる喪失感を感じている。そして自分の本心を出すことをタブーにしているうちに本心が何を望んでいるのか、全く分からなくなってしまった。どうして、そこまでしてまで、「いいひと」でいようと思うのか、と言えば「嫌われたくないから」。その奥にあるのは「自分には居場所が無い」という自分の「過去の傷つき」。居場所を求めるためにいつも自分の心を切り売りした挙句、自分の望む安息を得られない、という結果に繰り返し苦しんできた。

いいひとの最大の問題点はいい人を演じる動機が過去の自分の傷つきに基づいたものである、ということ。それは喉の渇きに苦しむ人が海水を飲むようなもので、いつまでたってもその渇きが癒えることのない「歪められた人生」を送り続けることになる。

生き方を変えるためには、いいひとを止める必要がある。そして、いいひとを止めるためには過去の自分と向き合い、そこから解放される必要がある。

まだ自分の過去に向き合うことには及び腰。ただ、及び腰でも、その過去に向かい合うことを自分は選択した。だから、この本に巡り合ったのだと思う。

3.タブーの開放

「これはやってはいけない」とか「べき」「ねば」はそのタブーの外にある例外を認められなくなる、そして例外の方が実際は多いのだ、という視点が新鮮だった。タブーを課して自分の心を抑えている人にはタブーを犯しても嫌われないことを体感する必要がある、と心屋さんは説く。

 

実は、タブー破りは既に行っている。それは「人に気を遣わない」こと。他の人の顔色を必要以上に伺うことを「意識して」止めている。そこで感じたことは、人に気を遣うことを止めることが出来た解放感だった。

やってもやらなくても、「嫌われ度」が上下する訳じゃない。そう感じると、いつも緊張していた心が落ち着いていった。そのタブーを課すことによって得られる対価は実は何もなかったのだ。だったらそのタブーを課すことに何の意味があるだろうか。

タブー破りをすると、自分の判断基準が間違っていること、何より、破ったところで何ら問題などない、と気付いて心が緩む。いっぺんにという訳には行かないけれど、タブーの断捨離を進めていきたいと思った。自分が思うよりひどい人間であること、思うよりも素晴らしい人間であること。それを「在るがまま」に受け入れられるようになりたい。

しばらくは、自分の反応の癖を直していくことに。だから、僕は自分がそれを実感するまで、こんな言葉を自分に掛けていこうと思う。

「どうせ、全部上手く行くし」

「どうせ、愛されているし」

「ま、いっか。もう大丈夫だし。問題ないし」

 

この一冊に出会えたことに感謝。いいひとは卒業しよう。もう「どうでも」いい人は。

 

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重崎 宗

重崎 宗

Wiifit(現在はWiifit「U」)による、ヨガ、筋力トレーニング、有酸素運動をプログラム化。「運動は継続」を座右の銘に連続200日を超えて、運動習慣継続中。「家から一歩も出ることなく続けられる運動」として、毎日の変化を記事に残している。 幼少期から患っていたアトピー性皮膚炎が大学入学を機に急激に悪化。身体を動かすこともままならない1年を過ごし、大学を休学。現在も完治せず、自身の外見へのコンプレックスや症状に苦しみ、自然と「人よりも劣っている」という劣等感を抱くようになった。現在も完治していないため、今も治療を続けている。 その後、人生を変えるべく一念発起。国家資格取得を目指し、1年間猛勉強の果て、合格。しかし、資格を活かせる職場への転職は失敗。その後、5年間ほど失意のうちに過ごす。 Jリーグ好き。鹿島アントラーズを1993年開幕当時から応援するアントラーサポーター。好きな飲み物はアイスコーヒー。好きな食べ物はラーメン。ちょこちょこ、レビューを書いているが、アイスコーヒーに関するレビューは延ばして行きたいところ。 健康面での夢はアトピー性皮膚炎を完治させること。趣味ではJリーグの全スタジアムを制覇すること。全国にあるスタジアムグルメやその特色をレビューしていきたい。将来の夢はブログを通じて、これから自分の中で取りまとめて形にしていきたい。 2016年から燃え尽き状態から脱出を目指して行動を開始。人生を生き抜く為の「何か」を周囲に探し求める生き方を改め、自分自身の生き方を変えて、自分の人生を「選択」することを目指す。その一環として2017年からブログを開設。自分が変わっていく過程を発信している